【平成25年10月27日開催】自死問題シンポジウム
【平成25年10月27日開催】 東京司法書士会 自死問題シンポジウム 報告
「むきあう・ささえる・つながる~自死遺族を取り巻く問題を考える~」
開催日時 : 平成25年10月27日(日)13:30~17:00
開催場所 : 司法書士会館地下1階 日司連ホール
共 催 : 東京都
後 援 : 日本司法支援センター東京地方事務所、東京都民生児童委員連合会、
東京精神保健福祉士協会、日本司法書士会連合会
プログラム : 開会挨拶
第1部 基調講演「自死遺族と人間の尊厳」
講師 齋藤 幸光 氏(司法書士)
第2部 パネルディスカッション
「~自死遺族を取り巻く問題を考える~」
<パネリスト>
齋藤 幸光 氏(司法書士)
田中 幸子 氏(全国自死遺族連絡会 代表)
和泉 貴士 氏(自死遺族支援弁護団、弁護士)
田村 綾子 氏(聖学院大学人間福祉学科准教授、精神保健福祉士)
<コーディーネーター>
後藤 三樹子(東京司法書士会多重債務・自死問題対策委員会委員)
閉会挨拶
当日の様子:
第1部 基調講演「自死遺族と人間の尊厳」 齋藤 幸光 氏
平成19年に自死問題に出会い、以後自死遺族支援に精力を注いで活動している司法書士の齋藤氏より「自死遺族と人間の尊厳」をテーマにご講演いただきました。齋藤氏によると政府の自殺対策緊急強化事業が全国で展開された成果もあってか自殺者数は昨年、3万人を切り減少している点は喜ばしいと思う一方で、自殺者数が減少しても、一人一人の自死者や自死遺族の尊厳を尊重する社会になっていかなければ日本の自死対策は不十分であるとの意見に非常に考えさせられました。
第2部 パネルディスカッション「~自死遺族を取り巻く問題を考える~」
自死遺族の置かれている現状(社会による自死への理解不足や偏見に基づく差別や中傷を受け精神的にも経済的にも苦悩している現状)やメンタル・法的な問題点、その問題点にどのように対応していくべきかについて活発な議論が行われました。
パネルディスカッションの時間は120分ですが、パネリストによる様々な問題提起(EX:自死遺族に対する心のケア<グリーフケア>のあり方.賃貸住宅の損害賠償や労災問題.福島原発事故による自死を原因とする災害給付金の認定基準.いじめ訴訟における情報の非対称性と立証責任 等)で議論が盛り上がり、質疑応答のお時間を取れなかったことが悔やまれます。
東京司法書士会では来年も自死問題シンポジウムを予定しており、市民のみなさまと一緒に、自死問題について考えていきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。
おわりに、今年度の自死問題シンポジウムにご参加いただいたみなさま、一緒に考える機会を持つことができ大変感謝しております。 ありがとうございました。 以上
パネリスト 齋藤 幸光 氏(司法書士)
コーディネーター 後藤 三樹子(東京司法書士会多重債務・自死問題対策委員会委員)