お知らせ

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【平成30年3月3日開催】

東京司法書士会主催 自死問題シンポジウム

  13時から第1部 「若年女性の生きづらさとは」という内容で、NPO法人BONDプロジェクト代表、ルポライター 橘ジュン氏より基調講演がありました。若い女の子は、死にたい、しんどい、厳しいと漠然と言うがうまく話せない子が多いそうです。また、貧困とは言わない子が多く、聞き取りで判明することもあるようです。行政相談など情報を知らないので、大人が正しい情報を教えてあげる必要がある旨を話されていました。

 

 第2部 「死にたい若者たちの背景にあるもの」という内容で、ノンフィクション作家 渋井哲也氏より講演がありました。最近の座間の事件や10年前の秋葉原事件について話されました。座間の事件で自殺系サイトにアクセスした人へのアンケートで、ポジティブネガティブ含め、共感が1番多かったとのこと。また、9人亡くなられたが10人目になりたかった、という声も多かったそうです。死にたいけど、殺されたくない(自分のタイミングで死にたい)という声もあったとのことです。秋葉原の事件では、犯人の死刑囚は自分が死ぬか殺すかの状態であったとのことでした。自殺直前のエピソードしかないのは男性の方が多く、エピソードが多いのは女性に多いそうでした。最後に「compassion共感共苦」という言葉を説明してくださいました。

 

 第3部 「教育者から見る学校生活での居場所作り」という内容で、こども教育宝仙大学教授 石川悦子氏より講演でした。スクールカウンセラー(臨床心理士)は、年間38回小中高配置となったと説明がありました。こどもはちょっとした友達との関係で不登校になったりしますが、それはこどもなりの自己表現であったりするそうです。スクールカーストと言う言葉をこども自身が言ったりすることもあるそうです。

 

 第4部 第1部から3部まで講師の方々がパネリストとして、東京司法書士会自死問題対策委員会委員の中村貴寿委員がコーディネーターとしてパネルディスカッションが展開されました。いじめ問題、LGBT問題、貧困問題等活発なシンポジウムとなりました。最後のまとめとして、全ての講師の方が「連携」と言う言葉を使っていたのが印象的でした。医師や弁護士や行政との連携をいかにして密にするかがとても大事なことだと感じました。活発な議論ののち17時に終了しました。


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